湧水が流れる小川での暗渠工事の立会調査で、トチノキの実(内皮)を大量に含む堆積層が確認された。工事関係者のご理解とご協力から3日間の調査猶予を頂き、最大限の記録作業に集中した。調査は厳しい雨天環境下で、数人で進めるほかはなく、調査のほとんどはトチノキの実(内皮)を含む堆積土の土嚢袋採集であった。その後、採取堆積土の水洗い選別作業を実施した。その結果、大量のトチノキの実(内皮)に混じり、ミズキ・サワグルミ・ヤマブドウなどの種実も含まれていた。これら種実は、流れ付き再堆積したものと判断するものであるが、このデータから近傍の植生環境を推測することが可能である。また、木製櫛の基端部資料も含まれていた。
この貴重なトチノキの実(内皮)が大量に堆積するエリアを発掘調査することは許されず、盛土保存するとの協議から暗渠工事溝の断面を記録として剥ぎ取り保存することとした。雨天の合間をねらい、駆けつけてくれた堀江武史氏とともに地層剥ぎ取り作業を実施した。その甲斐があって、ここに展示公開することができた。





-1013x1024.jpg)

