ここでは道具つくりの技術とその所作の伝承システムを考えた。図1は、両親から子供への技術伝承が描かれている。しかし昼間、若い男性はムラのソトへ狩猟や粘土採集、女性も植物採取や雑魚取りをしていたと推測され、昼間のムラでは老人層が子供を集めて、遊びを通して道具や材料を触ることから始め、道具つくりを傍らで見よう見まねの模倣ごっこ、現代的には「ままごと」や「おいしゃさんごっこ」なども遊びから所作を学ぶ役割がある。
初潮や精通を経験した青年組では、男女に分かれて、ムラの約束事や性教育が行われながら、ムラに伝わる説話の意味と土器や道具の柄などに入れ込まれる文様の社会的意味を教わりながら、具体的な石器や骨角器つくりや、土器や編籠、縄撚りや多様な編み技術を手ほどき頂いたと推測したい。
その基盤に幼少期に触れた感覚や模倣があり、それによりスムーズな技術とハードとソフトの伝承が行われたと推測したい。



