ここでは堂平遺跡M12‐P27の記号を付したフラスコ状土坑の堆積土層を保存した。
新潟県で多く発見されているフラスコ状土坑は、幅狭い開口部と基底面で構成され、その基底面の中心に「子ピット」と呼ぶ土穴が掘られている特徴がある。出現期の小形のフラスコ状土坑(袋状土坑)には、子ピットはないが、中期中葉以降のフラスコ状土坑には、すべて基底面中央部に子ピットが掘られている。
この展示では、フラスコ状土坑が食料の貯蔵機能を有する前提で考察した結果、基底面の子ピットは、柱を立てるための柱穴と考えた。すなわち、柱は開口部の上に付き出し、小屋根が掛けてあったと推測している。また、体育館の総合展示でもフラスコ状土坑を扱っているが、柱兼階段状柱として復元している。冬季は、開口部に枝などで蓋をして礫で押さえていたと推測したい。
推測の域をでないのが実情であり、貯蔵用の土穴でない可能性もある。皆さんで考えて頂きたい課題である。
堆積土層
立石遺跡 土坑の断ち割り状況および底面の小pit確認状況
参考文献
佐藤雅一ほか 2011 『堂平遺跡』 津南町教育委員会
佐藤雅一ほか 2014 『魚沼地方の先史文化』 津南町教育委員会