堂平遺跡の周辺環境

 苗場山麓の中期を代表する遺跡の1つである。火焔型土器を作り、それ以降、後期中葉まで継続時間の長い集落を営んだ遺跡である。標高約450mの高位段丘面に位置するが、高地の苗場溶岩流から湧き出る水を源にする稲荷川が近接地に流れる。遺跡周辺には、これだけ存続時期の長いムラはない。約0.3km離れた同一段丘面に芋川原遺跡があり、その実態は不明であるが出土品を観察するならば、堂平遺跡に匹敵するムラであった可能性は高い。また、北東側に切り立つ崖の下には釜川が流れる。その比高は138mであり、その流れは下流約6.6kmで清津川と合流する。この清津川右岸の標高280mに立地する集落遺跡が森上遺跡である。この遺跡は清津川右岸段丘で一番規模が大きく、火焔型土器を保有していたムラである。
 堂平遺跡の前身が、約500m西側に位置する城林遺跡であるが、存続時期は短い。類似する小規模遺跡が北側約1kmに位置する午肥原遺跡である。

参考文献

佐藤雅一ほか 2011 『堂平遺跡』 津南町教育委員会