日本列島は、4つのプレートが分布しており変動帯に位置している。そのため、大地の活動が活発であり、火山活動やプレートの動きにより地震が起こり、大地の隆起沈降が起きる。
また、近年、温暖化を要因として、気候変動が起きている。気象もこれまでの蓄積したデータを超える現象や10年に1度の大雨などが毎年発生しており、災害も激甚化している。
苗場山麓地域も、千曲川・信濃川左岸は、隆起によってできた東頚城丘陵が広がっている。その落ち込みの低いところに川が流れ、川に沿って断層線が走っている。
隆起した大地は、かつて海や川であり、その際に堆積した砂礫で構成されている。そのため、この地域は地滑り地帯となっており、土砂崩れが起きやすい場所であり、かつて起きた土砂崩れによる平坦地に、現在人々が暮らしている。中津川上流域も同様で、土砂崩れによってできた平坦地に集落が分布している。つまり、災害の結果によって、形成された大地に現在人々は暮らしており、これからの未来には、過去にあった災害同様の、もしくはそれ以上の災害が起きる可能性がある。本地域の地形を細かく観察すると、過去の災害があったことを読み取ることが出来、将来、起きる可能性のある災害も読み取ることができる。そして、この地形や地質の特性を踏まえて、遺跡の発掘調査によって、かつて起きた災害の痕跡を読み取ることが出来るのである。本地域の文字資料、古文書は、およそ300年前の江戸時代後期以降の記録しか残っていない。古代以降の災害については、全国的な文字記録を紐解くしかない。よって、文字資料以前の大地に刻まれた災害の痕跡を遺跡の発掘調査を通して、読み取るのが災害考古学である。遺跡の発掘調査では、かつて起きた土砂崩れや洪水の堆積物や、地震による地層のずれ、噴砂などが読み取ることができる。また、災害の痕跡の前後に年代を明らかにすることができる考古資料が出土すれば、その災害のおおよその年代も明らかにすることが出来る。
人の営みは、地形を利用して、様々な構造物を構築し、土地利用を行ってきた。本地域の地形と地質の特性を知り、過去の災害を読み取り、将来起こる可能性が災害の備えるために、過去の災害を知ることは重要である。そのためには、地震がいつ、どこで発生しているか、どこで災害が起きそうであるかのハザードマップなど、以下のような様々な情報を知っておく必要がある。
特に、本地域は多雪地域であるため、内陸部の多雪期における災害対応について学んでいく必要がある。
苗場山麓の地震だネット https://www.geopark.bosai.go.jp/naeba/
ハザードマップのHP https://disaportal.gsi.go.jp
参考・引用資料
総理府地震調査研究推進本部地震調査委員会編 1999 『日本の地震活動―被害地震から見た地域別の特徴―』