各展示物詳細– category –

　崖線から湧き出る大清水の豊富な水が流れる小川の岸辺に、竪穴住居群がまとまって検出された。集落全体から見るならば東端に当たる場所である。右岸の竪穴住居群が立地する平坦面は、小川の流れに近接する。左岸の住居跡群が位置する段丘端部と小川の比...

右岸微高地に構築された円形の竪穴住居跡が機能停止した後、埋没過程において、火をたく行為に関わり儀礼用の道具が廃棄されたと推測される。その一群には、完全な形を残す石剣と破損した石剣、石冠、おいねずみ型石冠が出土した。有機質性の儀礼道具が存...

文明社会に住む我々が、土偶の本質を含む縄文人たちの精神世界を理解することは不可能である。しかし、世界の狩猟採集民族の思考などを便りに、その実態を垣間見る努力が認められるならば、語りを許していただきたい。まず、小林達雄が出土した遺物を観察...

　大洞式土器文化の南端に位置する蒲原平野と信濃川で繋がる苗場山麓では、正面ヶ原Ａ遺跡出土の土器相からの把握、大洞式土器文化圏の中に苗場山麓は無く、信州の佐野式土器文化圏の北端部に位置すると考えられる。さらに粗製土器の土器相から判断するな...